スッタニパータ1

第1章 蛇

第1節 蛇

1.
蛇の毒が身体に広がるのを薬で解消するように、こみ上げてきた怒りを解消するならば、そのような求道者は、あの世とこの世を行き来する輪廻転生を捨て去る。あたかも蛇が古い皮を脱皮して捨てるように。

解説

怒りというのは、自分で自分を傷つけること以外の何ものでもありません。
怒りというのは、自分の心の中で起こっていることです。
なぜ、自分で自分の心の中をメチャクチャにするのでしょうか。
「何々がこうだから、それで怒っている。」って。
あなたがそう怒っても(あなたが自分の心をぐちゃぐちゃに乱しても)状況は何も変わりません。
また、怒りを外に出せば、自分以外の人の心を乱すことにもなります。これはさらなる悪循環を生み出すことになるだけです。
怒りを解消する時、それは真我(意識)が自己という自分が設定した小さな枠の中から解き放たれることになります。設定から解き放たれると、時間と空間、自分と他人という意味づけからも解き放たれます。

そして、純粋な意識だけが存在するのです。

 

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