ひねりのポーズ

Ardha Matsyendrasana
アルダ・マツィエンドゥラアーサナ
半・魚王のポーズ/ひねりのポーズ
Half Lord of the Fishes Pose


ヨガの伝説的教師マツィエンドゥラに因んでつけられた。
シヴァが孤島で、妻のパールワティにヨガの神秘について説明している時に、海岸近くにいた一尾の魚がその説明に聞き入っていた。シヴァはその魚がヨガを体得したと解り、その魚に水をふりかけると、その魚は神のような姿になり、マツィエンドゥラ(魚の王)となって、ヨガの知識を広めた。
パリプールナ・マツィエンドゥラアーサナは、マツィエンドゥラに献呈されている。これはそのアーサナの優しいポーズ。

アルダ・マツィエンドゥラアーサナArdha Matsyendrasana

  • アルダ(ardha) = 半分の
  • マツィエンドラ(Matsyendra) = 魚の王様、 伝説的なヨガ教師の名前
    (マツィヤ(matsya) = 魚、インドラ(indra) = 王、支配者)
  • アーサナ(asana)= ポーズ

 

効果

  • 肝臓と腎臓を刺激。
  • 肩、尻、首を伸ばす。
  • 背骨を強くする。
  • 腹部の消化の火(アグニ)の力を刺激する。
  • 月経期の不快感、疲労、坐骨神経痛、腰痛を軽減する。
  • 喘息や不妊症の治療に役立つ。
  • 伝統的なテキストによると、このポーズは食欲を増進させ、ほとんどの致命的病気を治し、クンダリーニを覚醒させる、とある。

禁忌

  • 腰痛、背中の痛みがあるときは、経験を積んだ指導者のもとで行なうこと。

方法

  1. 脚を伸ばして床に座る。膝を曲げ足を床につく。それから左足を右脚の下を通して右のお尻の外側につける。左脚の外側は床につける。右足を左足の上から左のお尻の外側に立てる。右膝はまっすぐ上を向いている。
  2. 息を吐きながら、右の太ももに向かって体をひねる。右手を右のお尻の後ろの床につき、左肘を右太ももの外側(膝のあたり)につける。上体と右太ももをぴったりくっつける。
  3. 右足の内側を積極的に床につけ、右足の付け根の力を抜き、体の前面を伸ばす。上体を肩甲骨のあたりで少し後ろにそらし、尾骨を床に向かって伸ばす。
  4. 顔はどちらの方向に向いてもよい。右を向き上体のひねりを続けてるか、あるいは、左を向き左肩から右足を見るようにして上体を左にひねってもよい。
  5. 息を吸うごとに、手を床に押し付け胸骨を少しずつさらに上方に上げる。息を吐くごとに上体を少しずつさらにひねる。ひねりは背骨を通して全体に平均するようにし、腰のところだけでひねらないようにする。30秒~1分間キープし、息を吐きながら最初の姿勢に戻る。同じ時間だけ左側も行なう。

修正と支持

初めは太ももに上体をつけるのは難しい。背を壁に向け30センチほど離れて座る(適切な距離はその人の腕の長さによる)。息を吐きながら、体をひねり、腕を壁につける。腕は伸びきるか伸びきらないかくらいにする(壁に近すぎると肩を痛めることがある)。壁を押し上体を太ももに近づける。

準備のポーズ

  • 合蹠のポーズ(バッダ・コーナアーサナBaddha Konasana)
  • ヴァラドヴァージャ聖仙のポーズ(ヴァラドゥヴァージャアーサナBharadvajasana)
  • 頭を膝につけるポーズ(ジャーヌ・シールシャアーサナJanu Sirsasana)
  • 横たわった親指のポーズ(スプタ・パダングシュタアーサナSupta Padangusthasana)
  • 英雄のポーズ(ヴィーラアーサナVirasana)

 

後に続くポーズ

  • 座った前屈のポーズ(パスチモッターナアーサナPaschimottanasana)
  • 頭を膝につけるポーズ(ジャーヌ・シールシャアーサナJanu Sirsasana)

初心者のための助言

このポーズでは、反対側の腕を太ももの外側から包むようにするが、これは初心者には実行不可能かあるいは有害かもしれない。最初しばらくは、敷物の上に楽に座り、立ち足の太ももを抱きかかえるように上体に近づけるようにする。

ポーズを深める

お尻と背中が柔軟な場合、上腕を大腿上部に持っていく。脚の位置を決めたら、息を吐きながら右を向く。大腿部から離れるように少し後ろに反り、左肘を曲げ右の大腿の外側に押し付ける。それから上体を大腿に寄せ、さらに肩の後ろが膝につくまで、左上腕を大腿の外側に進める。肘は曲げ、手は上を向いたままにする。背中の上部がわずかに反るようにし、肩甲骨を背中にしっかりと固定し、胸骨から上体前部を引き上げる。

パートナーと行なう

パートナーは、肘を大腿上部の外側に進めるのを助ける。脚の位置を決めたら、上に示したように右を向く。パートナーはポーズ者の右側に、30センチほど離れ座る。パートナーの方に腕を伸ばし、腕の後ろ側を大腿に押し付ける。パートナーはポーズ者の手首をしっかりとつかみ、同時に、大腿の外側をポーズ者の足に押しつける。やさしく足で押し手で引き、ポーズ者の体の左側を足の付け根から引き上げ、上腕の外側をいっそう大腿の外側に進ませる。だが、決して無理強いはしないこと。単にパートナーを援助するにとどまること。

 
ヴィンヤーサの例

吐く サマスティティ

1.         吸う 両手を上に

2.         吐く 立った前屈のポーズUttanasana

3.         吸う 頭を上げる

4.         吐く 手足で支えた棒のポーズⅠChaturanga DandasanaⅠ

5.         吸う 上向きの犬のポーズ

6.         吐く 下向きの犬のポーズヴィンヤーサ・ダウン

7.         吸う 跳んで腕の間をくぐり、『棒のポーズ』

8.         吐く 右足を左足の上に

9.         吸う 右を向く

10.    5呼吸 半魚王のポーズArdha Matsyendrasana

11.     吐く 前を向き、両手を床の上に

12.     吸う 立ち上がる。または手をついたまま足をくぐらせて後ろへ

13.     吐く 手足で支えた棒のポーズ ⅠChaturanga DandasanaⅠ

14.     吸う 上向きの犬のポーズ

15.     吐く 下向きの犬のポーズ

16.     吸う 跳んで腕の間をくぐり、『棒のポーズ』

17.     吐く 左足を右足の上に

18.     吸う 左を向く

19.    5呼吸 半魚王のポーズArdha Matsyendrasana

20.     吐く 前を向き、両手を床の上に

21.     吸う ジャンプして、手をついたまま足を後ろへ

1.         吐く 手足で支えた棒のポーズⅠChaturanga DandasanaⅠ

2.         吸う 上向きの犬のポーズ

3.         吐く 下向きの犬のポーズ

4.         吸う ジュンプして手を足の間に置き、顔を上げる

5.         吐く 立った前屈のポーズ

6.         吸う 体を起こす

吐く サマスティティ

 

 

 

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