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スッタニパータ14

14.

判断分別の潜在的な習性がなくなり、観念の根を引き抜くならば、そのような求道者は、あの世とこの世を行き来する輪廻転生を捨て去る。あたかも蛇が古い皮を脱皮して捨てるように。

解説

人は世界を見るとき、自分が考えて頭を働かせていると思っていますが、それはほとんどの場合習慣的な心の反応で自動的なものです。過去に繰り返してきた考え方の習慣を繰り返しているだけなのです。
まず自分で作り出している観念が、自分を取り巻く世界として目の前に映し出されているのだと知ること。世界に対して何か判断したら、その判断こそが自分自信の心の現れだと知ること。それから、世界の中での自分の「行為・思い・言葉」が世界を作り上げていたと知ること。
それらを知ることと、自と他、時間と空間という制限から外れることは同じことなのです。

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