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スッタニパータ57

57.
偏った見方にとらわれ、よこしまなことにふけっている悪い友を避けなさい。目的もなく怠っている人に関わることをやめなさい。ただ一人で歩むがよい、一角の犀のように。

解説

他人のことを判断し気にすること自体、自分の意識が作り出していることです。自分がなぜそう考えているのかを見つめることです。なぜ現象のある部分だけを切り取り気にしているのかを見つめることです。
他人に対する判断は、自分の心の在り方を映し出しているに過ぎません。他人であれ状況であれ、全ては自分が意味づけをしています。
他人に意味づけをしているなら、それは自分自身に対しても意味づけをしているということです。自分というものはありません。それは現象の一部を切り取り意味づけをした結果です。自分も他人も世界も意味づけであり現象の切り取りであるなら、それを起こしているのはなんでしょうか。それこそ意識なのです。意識、全てを想像しているもの、それが意識なのです。「自分」なのではありません、「意識」なのです。

 

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