ここでは、受験物理の最もシンプルで最良の勉強の仕方を紹介します。
やる気のある人のための勉強法です。
まず、『物理のエッセンス』(全二冊)で基礎固めをします。
学校のノートを完璧にとっている人は、それを参照しながら問題を解くと良いでしょう。
そうでない人は、解説をきちんと読み理解してから、公式や概念などをノートにまとめ、例題と演習を全て解きましょう。
特に注意するべき点は、図を必ず描くということです。 うまく描けるまで何度も描き直して下さい。
『物理のエッセンス』はできるだけ短期間で学習すると良いです。できれば一ヶ月で一通り終わらせます。
物理が得意な人は一回、普通の人は最低二回、得意でない人は三回は繰り返してやりましょう。
『物理のエッセンス』と同時に、より理論を深めるために『物理教室』を参考にします。
『物理のエッセンス』で説明が足りないところ、より深く理解したいところを調べるために使います。
一通りできるようになったら、応用問題に進みます。『名門の森 物理』(全二冊)です。
時間に余裕のある人、応用問題が難しい人はまず『良問の風 物理』をやってから『名門の森 物理』に進みます。
『名門の森 物理』は一ヶ月以内で一通り終わらせます。
問題を解く時には、どの分野のどの知識が使われているのか、何が問われているのかに注意して学習します。
分からないところや忘れたところは、すぐに『物理のエッセンス』や『物理教室』で調べ、復習と確認をします。
『名門の森 物理』を何度か解き終わったら、受験校の過去問やその他の応用問題を解きます。
難関校を受験する場合、難問題を探すのが難しいので、その場合『難問題の系統とその解き方物理』があると良いでしょう。例題と演習で300問ほどあるので、自分の計画に合わせて問題を選んで解く(例えば奇数問題だけ解く)とよいでしょう。
その他、典型的な問題を学ぶために、『物理Ⅰ・Ⅱ重要問題集』や『新・物理入門問題演習』などがお勧めです。
ほんの一握りの進学校の熱心な教師に教わっている恵まれた人は良いですが、普通の学校での授業、そこで配布される問題やプリントだけでは、受験の物理、特に難関校の物理には太刀打ちできません。
物理を好きになり、毎日の習慣の中で疑問を持ち深く理解していこうとする態度が大切です。