信心銘(五)

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本来の一体性に還れば本当のことを得られるだろう。
分別にとらわれると根本的なことを失ってしまうだろう。
分別している自分の心を少しでも観察できたなら、有とか空とかの観念を超えることができるだろう。
有とか空とかの観念がいろいろと変化しているように思えるのは、みだりに見解をつけるからである。
真実を求めようとするのではなく、判断分別の見解を止めなければいけない。

 

解説

心が生み出した現実を、真実とみなして追求していってもどこにも行き着きません。
この現実と呼ばれているものは一体何が作り出したのか、その作り出した大元である心を見つめることです。
判断や分別はその時々で変化しているのに、それを真実とみなすこと自体がおかしなことなのです。
判断や分別を生み出しているのはなにか、そう思っているのはなにか、それを見つめることで本来の一体性が自ずと現れるのです。

 

原文

歸根得旨 隨照失宗 須臾返照 勝卻前空
前空轉變 皆由妄見 不用求真 唯須息見

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