信心銘(十六)

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自他のない一体の世界を表すなら、ただ二つではないと言うしかないだろう。
二つではないので、すべてが同じで、そこに含まれないものはない。
どこでもこの智慧を見る者は、みなこの根源的真理の中に入る。
この根源的真理の世界に、時間が長いとか短いとかはない。一瞬が永遠だということだ。

 

解説

自他の観念のない本来の一体性を言葉で表現することは不可能なのですが、あえて言うと、不二、二つではない、ということになるでしょう。
自と他のあいだに何の分離も区別もないということです。
自と他は同じものであるという観念は意識(心)が作り上げ、また、それらが同じものであるという観念でさえも意識(心)が作り上げているのです。

本来の一体性にあると、時間が観念によって作り上げられた幻想であると見抜くでしょう。今ここであろうと過去であろうと未来であろうと、動いているのは時間ではなく、意識が作り上げた様々な観念に意味を与え、それらを並べてさらに意味を与えて時間という観念を作り上げているのです。時間というものは実際は意識が作り上げたものなのです。
すべては意識・心が作り上げているのです。

 

原文

要急相應 唯言不二 不二皆同 無不包容
十方智者 皆入此宗 宗非促延 一念萬年

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