スッタニパータ3

3.

激しく流れる川の水を枯らすように、欲望を跡形なく根元から断ってしまうならば、そのような求道者は、あの世とこの世を行き来する輪廻転生を捨て去る。あたかも蛇が古い皮を脱皮して捨てるように。

解説

あれが欲しいこれが欲しいという欲望は、自分の心の中で不足感を設定することから起こります。自分で不足を作り自分でそれを満たそうとし、それがうまくいくと幸せになるという心の設定です。
それを続け、自分が設定していることを忘れてしまうと、自分で設定した不足が満たされない時には不幸になるということを起こします。

誰が不足を作り出したのでしょう。自分自身です。自分で作り出した不足感が欲望を生み出します。自分の外部に自分の内部を埋めてくれるものがあると信じてしまうのです。
もともと自分の中に不足はないのです。
自分に不足はなく満たすべきものなどない、そのままで完全である、と知ると、欲求を満たし続けようとする人生から離れます。
そして、すべてがこのままで完全なのだ、と知るでしょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください