スッタニパータ16

16.

人を輪廻の存在に縛りつける原因となる欲望が全くないならば、そのような求道者は、あの世とこの世を行き来する輪廻転生を捨て去る。あたかも蛇が古い皮を脱皮して捨てるように。

解説

欲望があるところには、必ずその欲望を満たすことがセットとして存在します。
判断や分別が自分と世界を分離させるように、欲望や必要性は今ここの完全性を分離させます。「今ここ」では不完全で、ある未来の「今ここ」でその不完全性が満たされるであろう、という分離の観念を作り出しています。
欲望は新たな欲望を生み、そのために、永遠に終わることのない時間のループを作り出します。人が幾度も転生する所以です。
自分が作り出している欲望の本質も見抜くと、自分と世界が「今ここ」に統合され、ただ意識だけが存在することを知るでしょう。

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