48.
金細工職人がみごとに仕上げた二つの輝く黄金の腕輪が、一つの腕にはめられぶつかり合うのを見て、ただ一人で歩むがよい、一角の犀のように。
解説
自分と自分以外の物事を比較したり、自分の考えと他人の考えを比較したりして、物事の本質を知ることはできません。自分の考えは自分が造り上げているし、他人の考えを推し量ることでさえ自分が造り上げています。
自分と自分以外の物事を比較する必要は全くありません。自分の心だけを見つめて、誰がそれを造り上げているのか、だけを見つめることです。
誰が、何が、それを突き詰めることで、対象が消え、突き詰めている存在だけが在ると知るでしょう。
自分が認識している世界が自分自身である、と知るでしょう。