55.
さまざまな見解を越え、さとりの決定に達し、道を得ている人は、「智慧は私の中に在る。もはや他の人に指導される必要はない」と知って、ただ一人で歩むがよい、一角の犀のように。
解説
あらゆる見解・判断・教義・問題・障害・制限・ルールは全て幻想です。自分が造り上げた制限です。自分以外のもの、環境や障害が自分に降りかかっているのではないのです。自分がそれを造り上げています。自分が造り上げた障害や問題の解決策を自分以外のものに求めるのは、どれだけ馬鹿げていることでしょう。
本当のところは、今ある問題や障害に見えるものは、自分がそれを経験したいから自分で造り上げているのです。自分で経験したいことは楽しんで経験するだけなのです。
今ここにあることは、自分が体験したいと選んだことなのです。ほとんどの人は体験は自分が選んだことを忘れ、それを問題や障害だと勘違いします。体験したいことを自分で造り出し、それを完成させるのが世界の表れであり人の一生なのです。
自分が造り上げた世界を経験しているだけなのだと知ると、自分以外のものが存在しなくなります。世界は全て自分だったと知るでしょう。自分と他人というものはない。自分と別に存在する世界などない、と知るでしょう。世界が自分だと知ると自分以外のものに影響されるという矛盾・分離の経験をやめるでしょう。分離の経験は自分の創造です。自分で選んだ創造です。ただ楽しめばよかったのです。
「世界」とは創造主である自分が造り上げている世界なのです。