70.
執着の消滅を求めて、怠らず、明敏であり、常に学び、よく気づき、理法を明らかにし、自制し、努力して、ただ一人で歩むがよい、一角の犀のように。
解説
自分の心が何に捕らわれているのかをいつも見ていること、自分が何を考えているのかをいつも観察していること、それが道にあることです。です。全ての観念は自分が作り上げていると気づくことです。
自分の心を見つめるのは、やはり一人の時が良いでしょう。他人といるときは造られた世界に巻き込まれて、自分の心を見つめる余裕がありません。一人でいるときほど、自分がどんな思いをしているのかを見つめることができます。自分の心がどんな状態なのかを容易に知ることができます。
一人でいて他者がいなくなった時、初めて全ては自分の心が創り上げているということを見ることができるのです。
ただ一人在ることです。ただ一人在るときに、世界は自分の心が創り上げていると知ることでしょう。そして自分がなくなり、自分が世界と一体となります。創造する意識が、創造された世界と一体となるでしょう。