13.
先に行き過ぎることもなく、後に遅れることもなく、「この世の一切のものは実在しない」と知り、無知蒙昧から自由になるならば、そのような求道者は、あの世とこの世を行き来する輪廻転生を捨て去る。あたかも蛇が古い皮を脱皮して捨てるように。
解説
自分の心の現れである世界に対して判断や分別を繰り返すことや真実を追求して観念を増やしていくことは、自分と世界に対する最初の幻想をさらに複雑にし、幻想世界のループに入り込みます。
一切が自分が作り上げた観念世界であると気づいた人は、判断や分別から離れ、作り上げた幻想世界から離れます。
そして、そこには意識の一体性が現れます。