スッタニパータ 71

71.
どんな物音にも驚かない獅子のように、網を通り抜ける風のように、水によって汚されない蓮のように、ただ一人で歩むがよい、一角の犀のように。

解説

現象というのは私たちの意識が作り出した結果です。自分たちが作り出した結果に反応するのは全くおかしなことです。自分が創造したものに驚いたり、喜んだり、苦しんだり、安心したり、そのように反応することはどれだけ滑稽なことでしょう。
この世で起こっている現象に意味をつけて反応しているのは自分であると知ること。さらに、その現象でさえ意識そのものが創り上げていると知ることです。
そのためには現象という創り上げられた結果を見るのではなく、それを作り出している自分というものを見つめることです。常に自分の心を見つめていることです。自分の心を見つめ、自分が創り出した意味に反応している自分を見つめることです。
現象に意味付けしそれに反応している自分を見つめることによって、全てを創造している自分に気づき、自分という存在でさえ意識が創り出していたと知るでしょう。
ただ、そこには意識がある。どんな存在にでもなれる意識があると知り、全ては意識が創り上げていてそれを自ら経験していると知るでしょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください