シンプリストはモノに対して執着せず手放しますが、モノではなく心ではどんなモノを手放すのでしょうか。
心の在り方でそこに残しているのは、感謝です。それは知足であり、共感であり、交友であり、尊重であり、和合であり、正直であり、誠実であり、そして喜びであるのです。
そこに至るには、やはり不要な心を手放すしかないのです。
その不要な心は、不平、不満、物惜しみ、恨み、憎悪、快楽、慢心、飽くことなき欲求、退屈、疑念、不安、コントロール、嘘、いつわり、怒り、散漫、などです。
これらは、私たちの生活の中で、余計な情報が押し寄せてくるように、いくらでも私たちの心の中に侵入してきます。
モノを手放すうちにこれらの余計な心の状態も手放すようになってくるのですが、心の面でも何が余計で何が必要なのかを、あらかじめ知っておいた方がよいのです。
状況がなんであろうと、不要な心の状態は必要ありません。これは心という空間を乱すだけなのです。心を一つの空間と見なしてください。実際、本当にそうなのです。心というのは一つの空間、部屋であって、そこに何を入れるのかは私たちが自分で行っていることなのです。状況がこうだから私はこう思う、というのは、私たち自身がそう思う状態を選んでいるだけなのです。
誰かがこんな嫌なことを言った。それをモノだと考えてみてください。貰わないでいましょう。もう貰ってしまった? それなら捨ててください。心の空間をキレイに保ってください。心はあなたの魂の部屋だと考えてください。
心の部屋には、本当に大切なものだけを置きましょう。
私の心の部屋に残しておきたいのは、感謝です、清明正直です。
皆さんの心の部屋には何を置きますか?