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新しい時代を導く人

周りをみていると、多くの人が生かされていることに感謝しながら生きています。
この世に生きていること自体が十分有り難いということが、いつも心の中にあるようです。

どんな人でも、怪我や病気、失敗や喪失、そして身近な人の死などを経験します。その時にこそ、その人の今の在り方が出てきます。
ある人は怪我をすると意気消沈したり不満をぶちまけたり、あるいはいかに自分が不幸なのかを嘆いたりします。
他方では、怪我や喪失などによって、自分自身の在り方を見つめなおし、もう一度最初からやり直そうと決心をし、生きているだけで良かったと感謝に在る人がいます。

私たちは何も持たずに生まれてきました。生まれてきたこと自体が感謝です。どんな失敗や喪失によって全てを失っても、命ある限り、生まれたときのゼロ段階での在り方が感謝なのです。
ですから、それを知っている人は、何を失っても、自分が生きている限り感謝に在り、不平不満によって自神をさげすむこともなく、「有り難い有り難い」と生きているのです。

生命や宇宙の真理というのはシンプルなものです。
幸せになるために複雑な方法を取る必要はありません。何かで成功する必要もないし、人よりすぐれている必要もありません。
感謝であることです。

『何事も有り難いにて世に住めば むかふものごと有り難いなり』(黒住宗忠)

過去に世界を動かしていたのは「何をやっているか」でした。
しかし人間が成長した今、「何をどんな在り方でやっているか」が世界に影響をあたえます。人々は自身の在り方によって、世界が変わるのを知り始めています。

そして、自分の在り方が世界を作っているのを知るでしょう。
そう生き始めた人がこれからの新しい時代を導く存在になっているでしょう。

3.11で日本人が示した在り方は世界を導く準備ができていることを示しています。東北の人たちから始まり、それが日本人全体の意識に浸透してきています。大きな喪失を経験した日本人の在り方は世界の見本になるでしょう。これからの新しい時代を導き、世界中を照らすようになるでしょう。

日(太陽)という名を冠した日本に生きていることに感謝します。

ありがとうございます。

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