Garundasana
ガルーダアーサナ
鷲のポーズ
Eagle Pose
Garundasana ガルーダアーサナ
Garudaガルーダ = 神話上の鳥の王様。ヴィシュヌ神の乗り物。
asana = ポーズ
Garudaは通例Eagle(鷲)と訳されるが、辞書によると文字通りには「貪り食う者」という意味である。そもそもGarudaは「太陽光の全てを焼き尽くす炎」と同一視される。
方法
1. Tadasana(山のポーズ)で立つ。少しひざを曲げ左足を上げ右足でバランスを取り、左足を右足の上に組む。左足のつま先を床に向け後方に押し付け、足の先端を右足のふくらはぎ下部に引っ掛ける。右足でバランスを取る。
2. 両腕をまっすぐ前方に床と平行に伸ばす。肩甲骨を背中いっぱいに広げる。上体の前で両腕をクロスさせ右腕が左腕の上に来るようにし、それから肘を曲げ、右腕を左腕の湾曲部にぴったりと合わせる。前腕を持ち上げ床と垂直になるようにする。手の甲は互いに向かい合う。
3. 右手を右に、左手を左に押し付け、今度は両手のひらが向かい合うようにする。右手の親指が左手の小指側に来るようにする。それから手のひらを合わせ(できるだけでよい)肘を上げ、指を上に向け伸ばす。
4. 15~30秒間保持する。それから両足両腕をほどき、再びTadasana山のポーズで立つ。手足を反対に同じ時間行う。
解剖学的焦点
- 足首
- ふくらはぎ
- 大腿
- 股関節部
- 肩
治療への応用
- 喘息
- 腰痛
- 坐骨神経痛
効果
- 足首とふくらはぎを強化し伸長する
- 大腿、股関節、肩、背中を伸長する
- 集中力の向上
- バランス感覚の向上
禁忌
ひざに障害のある人はこのポーズを避けるか、下の“初心者への助言”で説明する足の位置のみ行う。
初心者への助言
初心者には両手のひらがつくまで腕を巻きつけるのが難しいときがある。両腕を前に床に平行に伸ばし、同時にストラップの両端をしっかり持つ。方法2で述べられている通りおこない、ストラップを両手でピンと張ったままにする。
初心者はまた、立ち足のふくらはぎに上げた足を引っ掛けバランスを取るのが困難なことがある。当座の策として、足を組むが、からませる代わりに、上げた足の親指を床につけバランスを助ける。
変化型
上記のポーズから息を吐きながら上体を曲げていき前腕を上側の大腿につける。数呼吸間キープする。息を吐きながら上体を戻す。反対側も同様に行う。
修正と支持
始めたばかりの人はこのポーズを行うときバランスが不安定になることがある。全てのバランスを取るポーズと同様、バランス感覚を学ぶときは壁に寄りかかり体を固定してもよい。
先行するポーズ
- Adho Mukha Svanasana 下向きの犬のポーズ
- Gomukhasana 牛面のポーズ
- Prasarita Padottanasana 足を広げた前屈のポーズ
- Supta Virasana 横たわった英雄坐
- Supta Baddha Konasana 横たわった合蹠
- Upavistha Konasana 座位でおこなう開脚のポーズ
- Virasana 英雄のポーズ
- Vrksasana木のポーズ
後続するポーズ
Garudasana鷲のポーズは通常立って行うポーズの最後に行われる。このポーズの腕の位置はAdho Mukha Vrksasana逆立ちのポーズやSirsasana頭立ちのポーズのような逆転のポーズで上体後部の広げ方を指導するのに特に役に立つ。後続するポーズは他に:
- Gomukhasana 牛面のポーズ
- Utkatasana 椅子のポーズ
- Vrksasana 木のポーズ
ポーズを深める
完全なポーズの間親指の先端を見つめる。概して親指の先端の方向は上腕の横の方へ少しずれる。上の親指の付け根を下の手に押し付け親指の先端を自分の鼻の方にまっすぐ向ける。