スッタニパータ41

41.
仲間の中にいれば、浮かれ騒いだり快楽に浸ったりする。また子供がいれば、それに対する情愛はとても大きいものだ。そのような喜びを与えてくれる者と別れることを厭いながらも、ただ一人で歩むがよい、一角の犀のように。

解説

ただ浮かれ騒ぐだけのために他人と一緒にいるというのは、自分の中の不安を一時的には見ないようにすることはできるでしょう。しかし結局は、自分を見つめることになります。
自分の心を見つめると、ものごとは決して思い通りにはならず、起こるように起こっていると知るでしょう。起こっているものごとに対してどう思うのかは全て自分次第であると知るでしょう。
仲間や家族の中にいる時の感覚、またそれ以上に全ての状況に対する感覚というのは、過去の誰かの心が作り上げた幻想です。私たちはいつの間にか知らず知らずにその価値観を受け取って生きています。それらは全て好きなように作り直すことができますし、全てを捨て去ることもできます。
楽しみや快感は、過去の誰かの思いを受け取っていたことから起こっていると気づき、全てを手放した時、そこに真の自由があり全てが一体であると知ることでしょう。

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