スッタニパータ 67

67.
楽しみも苦しみも過去のものとして手放し、また快さも憂いもを手放して、清らかな平静と安らぎを得て、ただ一人で歩むがよい、一角の犀のように。

解説

過去の事象に関する思い・印象というのは、設定した時空間のある一部分に関して、自分がどんな在り方をしているのかを表しているに過ぎません。
ある事象が良い、ある事象が悪い、ある事象が心地よい、ある事象が心地悪い、と、ただ事象に対して自分がどんな在り方をしているのかをしているのかを表しているに過ぎません。

出来事が良い悪いというのは、その出来事が良い悪いということではなくて、真実は自分がどんな在り方をしているかを表しているだけなのです。ある事象を定義した途端それはあなた自身がどんな人間であるかを宣言しているに過ぎないのです。

楽しみや苦しみ、心地よさや憂いを、自分自身が作り出したものと知り、真の自分はそれらを作り出している意識であることに気づくでしょう。

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