スッタニパータ 68

68.
最高の目的を達成するために努力精進し、こころがひるむことなく、行いに怠ることなく、確固たる努力をし、強さと賢さとを具え、ただ一人で歩むがよい、一角の犀のように。

解説

この世に身体を持って生まれてきた目的とは、真の自分を知ることです。
つまり真の自分は身体としての自分ではなく、自分は全てになり得る存在であると知ること、自分は意識そのものであり、その意識が自分という存在、そして自分以外のもの全てを生み出していると知ることなのです。

最高の目的を達成するためにできることは、ただ一つ、自分自身を見つめることです。自分自身を知ること、自分がどんな在り方をしているかを常に見つめていることです。真の強さ、真の賢さというのは、自分自身を知る覚悟を持つということなのです。
関心や力を自分以外のものに向けるのではなく、全てのエネルギーを自分自身にそそぐこと、心を自分の心自体に向けることです。
心が心を見つめるようになる時、心は全ての中に溶け込みます。

 

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