スッタニパータ51

51.
これらは災害であり、腫れ物であり、禍であり、病であり、毒矢であり、恐怖である。諸々の欲望の快楽にはこのような恐ろしさがあることを見て、ただ一人で歩むがよい、一角の犀のように。

解説

自分と世界の分離という幻想からくる欲望、それが行き着くところは、不平、不満、戦い、奪い合い、不安、恐怖、被害者意識、不足感、羨望、不健康、病気、という自分が不完全な世界に囲まれている、という思いです。
欲望は自分で作り出した不完全さを満たそうとする意志です。それはより複雑な分離、つまり、より複雑な不安や恐怖を作り出すだけです。
誰がそれを思い、創り出しているのか、その原点に戻ることです。
世界・現象と呼んでいる物事について、誰がそう考えているのか、しっかりと見つめることです。ただただ見つめてください。
全ては「意識」が創り上げて、全ては「意識」が経験している、と知ることでしょう。自分や世界というものが消え「心・意識」だけが残るのを知るでしょう。

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