Mula Bandha
ムーラ・バンダ
Root Bond
根底の施錠
ムーラ・バンダ Mula Bandha (根柢の施錠、根底の土台)
ムーラmula = 根 、根底root (of any tree, but also figuratively the lowest part of anything)
バンダbandha = 封、錠、施錠(bond)
方法
- 一般的には、多少なりとも、骨盤底にある会陰の筋肉を収縮させるよう指導されるが、これは経験のある指導者のもとで行うようにする。ここでは大雑把な動きを説明する。
- 英雄のポーズ(Virasana)で座る。骨盤底にある三つの骨(尾骨、二つの大腿骨頭)からなる『三角形』を収縮させる。尾骨は床に伸びているのをイメージする。大腿骨頭も同様に床に沈み込むようにする(イメージできないときは砂袋のような重たいものを太ももの上に置く)。最後に、手でお尻を押して狭める。
- これらの骨の複合的な動きは下腹部を緊張させることなしに体を安定させ、同時に意識的な努力なしに会陰をドーム状に体内に引き上げる。会陰が引き上がると背骨にエネルギーが行き渡り、上体を頭のてっぺんまでまっすぐ引き上げることになる。
- ムーラ・バンダは、息を吸い終わるときに行い、息を止めている(クンバカ)ときに保持し、息を吐きながら緩めていき、息を吐き終わったら柔らかく保つ。
効果
息を止めるときにエネルギーが胴体から骨盤底を通って漏れるのを防ぐ。
座位を持続するため脊柱に活気を与える。
禁忌
すべてのバンダと身体のムドラーは注意深く行うこと。経験のある指導者の直接の指導があるのが望ましい。
先行するポーズ
英雄のポーズVirasanaヴィーラアーサナHero Pose
合蹠のポーズBaddha Konasanaバッダ・コーナアーサナBound Angle Pose
後続するポーズ
バラドヴァージャ聖仙のポーズBharadvajasanaバラドゥヴァージャアーサナBharadvaja’s Twist