「今ここ」に在ると、実践者になります。体験者になります。
「踊る阿呆に見る阿呆、踊る阿呆なら踊らにゃそんそん」
そんな言葉が思い出されます。
今ここに在る時は、踊りを見ているといつの間にか自身も踊っているのです。
今ここに在ると、いつでも、鑑賞者から実践者に変わります。今ここの世界から離れることがないからです。今ここの世界に積極的に調和しようとします。心と体が躍動してくるのです。
例えば、音楽を鑑賞しているときに体が自然にリズムを取り、あるいは歌い始めます。子供たちを観察すると、それが本当に自然な行為であることに気付きます。子供たちは今ここに在るのでしょうね。
心が動かされる行為やパフォーマンスを目の当たりにすると、自分自身がそう在りたい、そうしたい、という欲求が湧きあがり、その行為をしようとします。体験しようとします。
観察しているだけ、批評しているだけ、分析しているだけでは、「今ここに在る」から離れています。どうぞ実践者で在りましょう。体験者でありましょう。なぜ今ここに生きているのに、今ここから離れる必要があるのでしょうか。分離の中に生命はありません。
生命を知るには、それとともに生きてください。分離分解しないでください。
例えば、自分が飼っている犬を理解する時、脳や体を解剖して調べますか。それとも共に人生を楽しみ悲しみを共有しますか。答えは簡単ですね。
あなたは今ここに参加していますか。実践者でありますか。実践者でいるときだけ、生命を知るでしょう。
ありがとうございます。