最近の書店を見ていると、売れている本が変化してきた気がします。大震災後の生き方について考えを見直そうと促したり、エネルギーや自然についてだったり、幸せとは何かを考えさせるタイプの本が目立ってきたように思います。
しかし、以前からあるような、「思考は実現する」、「引き寄せの法則」、「ポジティブ思考」、「能力開発」、「成功法則」、「~する技術」、「~ハック」などのビジネス書は,ただタイトルをより個性的なもの変えているだけのようです。
これらの本を読んでみると、大部分に、最低限のことをしてそれよりはるかに大きな結果を得る、一人勝ちする、他人より先んじる、自分だけ得する、というような不自然な考え方を感じます。
10の努力で100の結果を得ましょう、最低の投資で大きな配当を受けましょう、一か月の練習で5年分の技術を身に付けましょう、そのような発想です。
しかし、この世界というのは感謝の中で注いだエネルギーの分しか結果は得られません。アスリートや職人,芸術家や作家などのような人にはよく分かるでしょうが、結果というのは注いだ分しか出てこないのです。1km走るための練習では。10km走ることはできません。10km走るだけの練習が必要なのです。エネルギーを注いだ分だけしか結果は出ません。
それは自然なことなのですが、人は今ここ感謝から離れたり、好きでないことをしていたりすると、その自然なことを忘れてしまい、自分の力を注いだ以上の結果を要求し始めます。しかし、後で気がつくのですが、不自然な要求が通った場合はしっぺ返しが来ます。自分の生命が削られているのです。
感謝の中に在るともっともっと自分の力と愛情を注ぎ込もうと思いますが、しかし、不自然な「もっともっと」は、注ぐ力を増やさずに結果だけを増やそうとします。それはうまくは行かないので、必ずどこかで気が付きます。
時には、あまりに感謝から離れていると、気付きが遅れ、占いやパワーストーン等,自分の努力とは関係ないものに頼ろうとします。それで幸せになることはないでしょう。楽にあるいは幸せになったように見える時でも、それは結局見えないところで自身の感謝を弱め、生命力を削ります。最期の最期に分かります。
唯一、感謝の中で注いだ行為が実を結びます。10の力を注いだら10の結果です。それ以上でもそれ以下でもありません。
結果は求めるものではありません。
結果は出るものです。
では、感謝したらどんな結果が得られるのか、って?
それは、いつでも感謝の状態にいられる、という最高の結果です(^^)
自分が与えたものだけが、結果として出てくるのです。
ありがとうございます。