25.
洞察力(ジニャーナ―ドリシュティ)とは何でしょうか?
静寂にあることが洞察力と呼ばれるものである。静寂にあるということは、真我の中に心を帰り着かせることである。過去、現在、未来の出来事を知るテレパシーや千里眼は洞察力ではない。
解説
真の洞察力とはどういうものか。
真の洞察力とは世界が想念であると知ることだ。
過去を見たり、未来を予言したり、離れたところで起こっていることを見たり、というテレパシーや透視は、真の洞察力ではない。それらは単に想念の一部だ。想念を見ていることの延長でしかない。
同様に、その他の超能力のようなものも真の力ではない。テレポート、念動力、空中浮揚、未来予知、幽体離脱、瞬間移動、これらは全て想念の世界の一部でしかない。これらに意識を置くことは想念を増やし強化し、真の洞察力を覆い隠す。
真の洞察力とは、世界や物事の本質を見て、それが想念であることを知り、想念が静かになることだ。想念が静かになれば、自然と静寂が訪れる。
静寂が、真の実在である真我である。
原文
What is wisdom-insight (jnana-drsti)?
Remaining quiet is what is called wisdom-insight. To remain quiet is to resolve the mind in the Self. Telepathy, knowing past, present and future happenings and clairvoyance do not constitute wisdom-insight.
ラマナ・マハルシの本の紹介
あるがままに―ラマナ・マハルシの教え
ラマナ・マハルシとの対話 第1巻
ラマナ・マハルシとの対話 第2巻
ラマナ・マハルシとの対話 第3巻