マザー・テレサは毎朝仕事を始める前にお祈りをしていたそうです。
おそらく次のようなものだったと感じます。
「神様、この体と心と魂を人々のためにお使いください。」
マザー・テレサは祈るとき、自分が何かをしたいとか、神に何かをして欲しいとか祈ったのではなく、自身が神と一体となって人のために働いていると感じ、それに感謝していたのではないでしょうか。自分は今ここで感謝の中にあるという宣言をしていたのではないでしょうか。
マザー・テレサは「今ここ感謝」を真に理解していた人であったと思います。
以前、私がお世話になったヨガの先生のグループがインドに行き、マザー・テレサが行っている仕事を手伝う機会がありました。数日間手伝ったらしいのですが、毎日の仕事は想像以上にキツいものらしく、その先生のグループの皆が半日でバテてしまい,毎日最後まで手伝いができたのはそのヨガの先生一人だけだったそうです(この先生は特別にエネルギッシュなひとです)。腰の曲がった老齢の女性が、これだけの仕事を毎日こなすのは、やはり自我が生み出す以上の力があったからだこそ可能だったと感じます。
人間は、心が清明になり行動が正直なものになってくると、そこには「私」とか「自分」とかという主語は無くなり、全てに対して調和した「私たち」という言葉が出てくるのです。その時のエネルギーは自分が持っている以上のものになり、周囲のエネルギーと調和し、人々の喜びや苦しみを自分のことのように感じ取り、世界で起こっていることを我がことのように経験するのです。
生きていることは、自分で生きているのではなく、生かされているということを理解し、生きていることへの『感謝』に至るのです。
これからの時代は、その「今ここ感謝」の時代です。新しい時代の在り方です。
マザー・テレサはその新しい時代の在り方を先取りしていた人でしょう。
「今ここ感謝」、それが普通になる時代です。
「今ここ感謝」は新しい時代の在り方です。
ありがとうございます。