なぜ世界には自分があり、自分以外の他があるのでしょう。
それは体験のためです。
体験するためには自と他が必要なのです。
宇宙は最初(時空を作り出す前は)、自だけでした。しかし自だけでは『体験』がないのです。
自を分けて、自と他を作り出せば、自は他を認識し働きかけることができます。そこで時空間ができます。そういう言わばゲームを作り出したのです。しかし究極の宇宙は自だけなので、そこでは自も他も一緒です。そして時空の分離はありません。
自と他、そしてそれが結びつくことによる新たな自他の創造。これがさまざまな時空レベルで経験されています。
肉体三次元世界では自と他が設定されているので、他の中に自を見ることができるのです。
時空間の中では、今ここに在るというその在り方自体は目に見えないので、他を見て自分の在り方の結果であり鏡である現実を見て、自分の在り方を認識します。
自他がもともと一つの自であった痕跡が私たちが自分たちのことを「私」や「自分」と呼ぶことに表れています。私たちは意識の奥では、自分たちがたった一つの同じ存在だと気づいているのです。
この地球上の70億の私は、一つの私がこの地球上で70億通りの体験をするためにあるのです。
また、人だけでなくその他の動物、植物、鉱物など、また異なったレベルで「私」というものを体験しているのです。
そのことを思い出すと、あらゆる体験、あらゆる物事、あらゆる人々を感謝で受け止めるようになるでしょう。
在るのは感謝だけです。
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