全てで在ること

「今ここ」に完全に在る、それは体と精神と魂が統合し、全人的な存在になることです。
それ以前には、自己という制限された存在の中に意味を見いだし、自己以外のものに意味を見出し、それを所有することによって自分の存在を主張してきました。
しかし、今ここに完全にあれば、宇宙の大きなパターンと融合し、その秩序を理解することができ、智というものは直接知であり、自分の人格を周りの全てと統合することになります。
今ここは聖なる場所で、無限に広がる今ここの現実性を超越した状態に繋がります。物理的世界を超え、自身の中に全体性を創り出し、その存在に現実の世界で与えられる限りの最高の意義を持たせることになります。
人が生きていることの意味、人間の体がなぜこういう形なのか、なぜ宇宙を今そう見えているように見ているのか、なぜ私たちがさまざまな物事で悩んだり、努力をしたりしているのか、全てのことを直接に理解します。
「私」というものはいなくなり、全ての存在、宇宙、全てのエネルギーが私と同意になります。私が宇宙に溶け込むと言うのでしょうか。
一滴の水が、「私は水滴だ」「私は雲だ」「私は雨だ」「私は川だ」「私は汗だ」「私は涙だ」などと言っていたのが、海に戻り「私は海だった、そして全てだった」と悟ります。
私以外のものとの差が取れるのです。これこそ差取りの本当の意味なのでしょうね。
そして、全ての物事に対して、感謝の気持ちがあるだけなのです。

ありがとうございます。

自と他

なぜ世界には自分があり、自分以外の他があるのでしょう。
それは体験のためです。
体験するためには自と他が必要なのです。
宇宙は最初(時空を作り出す前は)、自だけでした。しかし自だけでは『体験』がないのです。
自を分けて、自と他を作り出せば、自は他を認識し働きかけることができます。そこで時空間ができます。そういう言わばゲームを作り出したのです。しかし究極の宇宙は自だけなので、そこでは自も他も一緒です。そして時空の分離はありません。
自と他、そしてそれが結びつくことによる新たな自他の創造。これがさまざまな時空レベルで経験されています。

肉体三次元世界では自と他が設定されているので、他の中に自を見ることができるのです。
時空間の中では、今ここに在るというその在り方自体は目に見えないので、他を見て自分の在り方の結果であり鏡である現実を見て、自分の在り方を認識します。

自他がもともと一つの自であった痕跡が私たちが自分たちのことを「私」や「自分」と呼ぶことに表れています。私たちは意識の奥では、自分たちがたった一つの同じ存在だと気づいているのです。
この地球上の70億の私は、一つの私がこの地球上で70億通りの体験をするためにあるのです。
また、人だけでなくその他の動物、植物、鉱物など、また異なったレベルで「私」というものを体験しているのです。

そのことを思い出すと、あらゆる体験、あらゆる物事、あらゆる人々を感謝で受け止めるようになるでしょう。

在るのは感謝だけです。

☆☆☆


モノがこころになる時代

一つの時代がおわりつつあるのを感じます。

モノや情報で溢れかえっている時代は、もう無くなりつつあります。

もっと多くの財産、もっと多くの知識、もっと良い学校、もっと良い仕事、もっと多くの年収、もっと良い頭脳、もっと早く、もっと幸せになること、もっともっとという時代がもう無くなります。
それを支えてきた情報やテクノロジー、そしてそれを支えてきた価値観自体がもう役割を終えました。
多くの人が、自分の意識やこころが最高のテクノロジーであり、世界が自分のこころの鏡であると気づき始めています。
自分の生きている世界で何かを求めたり否定したりすること自体が、ただ自分の存在を宣言している行為だということだと知り始めたのです。

新しい生き方をしている人は、周囲の状況・世界に対する解釈は、自分の在り方が出ているということを知っています。
これからは、“モノ”は無くなります。
“モノ”は“こころ”と同一なのです。
近い将来、私たちの考え方の中には、買ったり捨てたりする“モノ”というのは、ほとんど無くなるでしょう。
買うのではなく預かる、捨てるのではなく感謝で手放す。モノを買ったり捨てるという考え方が、自分自身のこころを買ったり捨てたりすることだからです。

今ここでの自分を見つめて、何が不足なのか、何が不満なのか思い起こしてみてください。
何かが足りないと感じたら、それは自分が世界に対して、つまり大きな自分に対して与えていないものなのです。
物質として経験しているこの世界は自分のこころの鏡です。すべての経験が今ここでの自己存在の宣言なのです。
人も動物も自然もモノも、すべてはこころです。
モノがこころと同じように思えるなら、あなたはもう新しい世界の住人ですね。
ありがたいことです。

ありがとうございます。

7つの感謝の解説(7)

「7.人に何かをしてあげたら感謝しましょう。」

何かをしてもらう、例えば、席を譲ってもらう、荷物を運んでもらう、道を教えてもらう、商品を買ってもらう、褒めてもらう、プレゼントをもらう、などをしてもらった時に感謝を想起するのは簡単で在るかもしれません。
しかし逆の行為、自分が、席を譲ってあげる、荷物を運んであげる、道を教えてあげる、商品を買う、褒めてあげる、プレゼントをあげる、などをした時に感謝をするのです。

人に何かをしてあげるということは、自分の感謝を表現する貴重な機会なのです。人に何かを「させて頂いている」といったほうが良いでしょう。何かをしてあげるためには、してもらう存在が必要です。
そのしてもらう相手や対象の存在に感謝するのは自然なことなのです。

親切をするには、親切にされる人が必要です。医者になるには、病人がいなければなりません。医療行為をさせてもらえる人がいなければ、医者がする行為はないのです。
学校などでの先生の行為は生徒の存在に支えられ、席を譲る行為は譲られる人の存在に支えられているのです。

あらゆる行為がその行為の対象の存在に支えられているのです。このことを知ると今後はできるだけ多くの機会に、「〜をさせて頂いてありがとうございます」と想起することでしょう。「私」という存在が「私たち」というより大きな存在になるでしょう。私たちという言葉さえ調和の中に消え去り、世界との一体感だけとなるでしょう。全ての存在が自身の最大の可能性を実現し、輝きだすでしょう。

7つの感謝。何度も読んで下さいね。
読むたびに何か新しいものに光を当てるでしょう。

読んでいただいて、ありがとうございます。

7つの感謝の解説(6)

「6.人に何かをしてもらったら感謝しましょう。」

人に何かをしてもらった時、それが近しい人ほど感謝を現わすのが難しいようです。
それは、やはりそのしてもらっている行為に慣れてしまっているからだと考えられます。当たり前だと思ってしまっているのです。
生きていること自体がとてつもなく大きな感謝の対象であるのですから、プラスアルファ何かをしてもらうということはそれ以上の感謝の対象なのです。

命を授かった上に、他人に何かをしてもらう。どれだけありがたいことでしょう。
私たちは生まれた時には一人では助けなしでは生きられない存在でした。生まれた最初から何かをしてもらって生きているのです。
自分で何かをできるようになったのも、自分以外の人に助けられた結果なのです。

今ここがいつでも生きるスタート地点だと考えると、これから生きていくのにずっと人に何かをしてもらうことでしょう。
その基本的な感謝は、私たちを生命の基本に立ち返らせてくれます。

人に何かをしてもらう時に感謝をすると、
生まれてから今まで、自分一人で生きてきたのではないのだ。ずっと何か自分以外のものに助けられて生きてきたのだ。
そういう思いが心を満たします。

感謝に在る時、私たちはあらゆる存在と結びつき、調和の中で自神を持って生きていることでしょう。
新しい時代には,皆がそう在ることでしょう。

今ここ感謝ですね。
有り難いことです。

何かをしてもらうという範囲を広げると、感謝は一層広がります。
それは次の(7)で。

ありがとうございます。

7つの感謝の解説(5)

「5.使っているものに感謝しましょう。」

使っているものの最初に来るのは、自分の身体ですね。
生まれてきた時に最初に使いはじめ、死ぬまで使わせてもらう身体は、最初に感謝の対象になります。
自分の身体に感謝すると、身体はいかに活動するのか、いかに休むのか、いかに食事を取るのか、などを自然に伝えてくれます。
それに調和しないと身体に不調をきたします。
身体は私たちが調和の中に生き、自神を現わすように最大限に助けてくれるのです。

自分の身体と同様、使わしてもらっている全てのものが、感謝に答えます。
日常生活で使う様々なもの、住んでいる住居や使っている家具、衣服やパソコン、歯ブラシやトイレ、ペンやテレビ、車や自転車、帽子や靴、花瓶やライト、メガネやカップ、その他仕事で使っている様々なもの。

どんな小さなものも、私たちの生きる手伝いをしてくれています。私たちの世界を結びつけてくれています。
使っているもの一つ一つに感謝すると、行為そのものがものに伝わり、そのものを大切に使い、大切にすればするほど感謝も深くなります。そして、使っているものに関係している人やものにまで感謝が広がっていきます。
そして、その物、物体だと思っているものは、生命その物であり、意志を持って反応してくるのです。

まずは、いつも使っているもの、手に触れたものに感謝してみてください。
徐々に、私たちが見えるもの見えないもの、あらゆるものに支えられていることに気が付くでしょう。
そして、そこにあるのは喜び、感謝だけになるでしょう。
調和に生きることになるでしょう。

今日もいろいろなことに気付かされました。

ありがとうございます。

7つの感謝の解説(4)

「4.食事に感謝しましょう。」

食事と言うと、食事を用意する時、食べる時、食べ終わった時、後片付けをする時、全ての食事に関する行為が想像されます。

買い物に行き食材を買いますが、私たちの食卓に様々な食材がそろうまでに無数の人が関わっています。もし自給自足なら何年も掛かりかねないような過程です。有り難いことです。

食事を作る人は、おいしく食べてもらおうと愛情を込め、いろいろな工夫を凝らします。有り難いことです。
食事をする時は「頂きます」と言い、その味を楽しみ、その食事の間は会話を楽しみ、お互いの理解を深めます。その食べたものが体の一部になり、私たちの栄養と力になります。有り難いことです。

食事には食器を使います。それらを作ってくれた人や資源にも感謝の気持ちが起こります。有り難いことです。
食べた後に「御馳走さま」と言い、食器を片づけ洗います。
食器を洗いながら感謝が起こります。本当に有り難いことです。

食事の時間というのは、自分を維持していくれている食物に感謝し、家族との結びつきに感謝し、それに関わる全ての存在に感謝する時間です。
その感謝は、食事に携わった人はもちろん、食料を生み出す地球と太陽にまで届くでしょう。

食事に感謝することは、自分を維持してくれる存在と、自分を生み出した存在に感謝することになります。
「いただきます」、「ごちそうさまでした」。
これらは感謝の言葉です。
作ってくれた人や存在などに対する感謝だけでなく、私たちの体を維持するために食事として命を与えてくれた植物や動物に対する感謝の言葉なのです。
それが分かると、大切に大切に食事をするようになるでしょう。

食事は生命の分かち合いなのです。生命に感謝することなのです。

今日もおいしく食事を頂きました。

本当に、ありがとうございます。

7つの感謝の解説(3)

「3.夜、寝る時に、今日一日生きていたことに感謝しましょう。」

寝る時というのは、言わば、その日の私たちが終わる時でしょう。
その日に起こったことや感じたことを記憶に留めています。
今ここ感謝から遠ざかった時間もあるでしょう。怒りに我を忘れた瞬間もあるでしょう。
楽しかった時間、つらかった時間、すべての瞬間を受け止め、感謝するのです。その様々なことがあった一日を生きていたことに感謝するのです。
生きていたことに感謝するのは、起きたことや感じたことに左右されません。生きていることへの感謝は、あらゆる感謝の原点に戻ることができるのです。

その原点から、その日に起こった全ての出来事に感謝の念が湧いてくるでしょう。
生きているからこそ経験できたんだ、と。
あんなことにもこんなことにも有り難う、あの人にもこの人にも有り難う、と。

寝る時、その一日の心が終わる時、その最後の瞬間に生きていることへの感謝に在ると、一日の全ての記憶が感謝の中に溶かされるのです。
また、その感謝は睡眠中に心と体を満たし、それらを本来の調和の中に戻るように作用するのです。

毎日、一日を終える時、「ありがとうございます」と心と体に響かせてください。
私たちから太陽の輝きが放たれているのに気が付くでしょう。

今日も一日、寝るその瞬間まで、
ありがとうございます。

7つの感謝の解説(2)

「2.朝、目が覚めたら、生きていることに感謝しましょう。」

朝、目が覚めたときは、意識のスタートです。
昨日まで感謝に生きられていなくても、目が覚めたら感謝の意識を新しくスタートできるのです。
それは新しい生を始めることです。今ここ感謝を生き始めることです。

生きるのを始めた最初にできることは、生きていることに感謝することです。その日の生を感謝で始めると、その日の全てが感謝に結びつき、調和と喜びの中で生きるでしょう。

生きているだけで有り難いということを知っていると全てが調和の中に在るように、一日を感謝で始めるとその日は調和の中に在ります。
今日もこの体と意識に新しい生命を受けたことを有り難いことと受け止めると、この体と意識を使ってどんなお礼をしようかと思います。
生命そのものに対して、どんな思いでお礼をしようか、どんな行動で感謝を表そうか、心からそう思うでしょう。
そして、そう在り、そう想い、そう生きることでしょう。

朝、目が覚め、生きていることに感謝すると、心も体も調和の中に戻り、自信(自神)出てくるでしょう。
すべてを受け止めて生きることができるでしょう。

今日も目が覚め生きていることに感謝します。
今ここで感謝を表現できることに感謝します。

ありがとうございます。

7つの感謝の解説(1)

感謝の7つの方法についての簡単な解説をしてみましょう。

「1.地球と太陽に、気が付く度に感謝しましょう。」

考えてみれば当たり前なのですが、私たちの体はその全てを地球と太陽から頂いています。

地球を構成している物質が、鉱物、植物、動物、様々な存在に変化し、また私たちの肉体になり、そしてまた循環します。
地球がこの見える物体である私たちの体の元です。

太陽は、その地球を照らしエネルギーを送り、その上に生きている生命を育み、直接間接に私たちの体のエネルギーを生み出します。
地球に太陽に感謝しその気持ちを現わすことは、私たちが地球と太陽との繋がりを強め、本来の在り方を取り戻すことになるのです。
それは生む力、育む力です。

私たちが地球と太陽に感謝する時、私たちは真に地球と太陽との結びつきを取り戻します。
地球と太陽への感謝で、私たちの本来の在り方を全て思いだすことでしょう。

今日も太陽と地球に感謝します。

ありがとうございます。