モノが少ないことのメリット#6:自由になる

自分が大好きでないモノを手放していくと、心が自由になります。

大好きでもなく使ってもいない所有物というのは、知らず知らず心理的な負担になっているのです。
まず、ただ置いてあるだけでスペースを取り圧迫感を与えます。いつか使おうと思っているモノについては、使っていない事実に罪悪感を感じ気持ちのよいものではありません。また多くの些末なモノが周囲にあると大切なことに集中できないものです。所有することに執着して、それを失うことの恐怖をいつも感じているかも知れません。

しばしばモノが多いと選択肢が増えていいという人がいますが、自分の大好きで使いたいものが分かっているなら、どうしてそんな複数の選択肢が必要なのでしょうか。自分が今大好きでやっていることがその人の選択なのです。自分が好きでもないものを選択肢として並べても仕方がありません。

使用していないものを手放し、大切なものだけを自分の周りに残すようになると、そうでないものに囚われることもなくなり,心が自由になります。自分がこうしたい、こう在りたいということだけが残り、それに没頭することができます。

自由というのは、自分が大好きでやりたいと思うことができる、自分が在りたいと思う在り方ができる、ということではないでしょうか。好きでもない選択肢を並べてあれもこれも選べるというのは、実は不自由なのです。

自分の周囲の余計なモノを手放し大好きでいつも使うものだけを残すことで、自分の真の在り方が見え、その在り方に従って生きていくことが本当の自由なのではないでしょうか。

モノが少ないことのメリット
#6:自由になる
#5:見本を見せられる
#4:電気を使わない
#3:モノを探さなくてよい
#2:お金がかからない
#1:掃除が楽

モノが少ないことのメリット#5:見本を見せられる

私が人間の研究を始めてから何年も経ちますが、その間多くの本を読み、多くの人の話を聞いてきましたが、ほとんどの本や人が「モノを所有することには幸せはない」と言っています。
しかし、そう言っていながら、私も含め多くのモノを所有している人がほとんどでした。

私が仕事上で多くの家庭で観察してきたことの一つに次のことがあります。
親があることを言葉で教えていることを実際に親自身が実行していない場合、その子供が親から受け取るメッセージはその言葉の内容ではないのです。一方では良いことを言いながら他方では言葉で言ったことと違うことをしても良い、というメッセージを受け取るのです。子供はそれを真似します。
これと同様に、私たちが何かを伝えようとする時、人に伝えているメッセージはその言葉を発している人の生き方そのものなのです。

不要なモノをたくさん所有しながら「モノを所有することに幸せはない」と言っている人が周囲に発信するメッセージは、「私は嘘をついています」というメッセージにしかならないのです。特に子供たちに対しては。

モノを所有することには幸せはない、というメッセージを伝えられるのは唯一、自身がモノを所有しないで幸せであることなのです。

自分の言葉と自分の行動を一致させることが、子供たちや周囲への真のメッセージになります。
私たちはそのままの私たちで幸せなんだ、と。

世界は新しい時代に入っています。今後私たちはますます多くの物事を手放さなくてはならないでしょう。それができていないと奪い合いに巻き込まれるでしょう。不要なモノを手放し、必要なところへ譲り与え、いつも自由な気持ちで生きていけたらと思います。

モノが少ないことのメリット
#6:自由になる
#5:見本を見せられる
#4:電気を使わない
#3:モノを探さなくてよい
#2:お金がかからない
#1:掃除が楽

モノが少ないことのメリット#4:電気を使わない

モノで溢れていた以前の私の部屋と比べると、現在の部屋は全く異なった空間になったのはすぐに分かります。それはモノがなくなったからに他ならないのですが、もう一つ少し経ってから気づいたことがあります。それは電気代が安くなったということ。つまり電気使用量が減ったということです。

私の以前の部屋に限って電気を使用していたモノを挙げてみると、次のようになります。

テレビ,エアコン、パソコン(数台)、CDプレーヤー、スピーカー,プリンタ、蒸留水器、部屋の電灯(電球5つ),デスクスタンド。
ノートパソコンの充電、携帯電話の充電、Bluetoothイヤフォンの充電、カメラの充電、ICレコーダーの充電、電話の子機の充電、電子辞書の充電(4台)、iPodの充電、テレビの待機、CDプレーヤーの待機、プリンタの待機。

今思いつく限りではこれだけですが、まだ他にもあるかも知れません。
こう見てみると、現代社会は電気がないと成り立たない社会になっているのが実感できますね。

これらのうち減らしたのは、
パソコン3台、CDプレーヤー、ICレコーダー、電子辞書2台、電灯3つ、そして、全ての待機電力。

不要なモノを処分したことで、電気を使うモノがなくなるので、これらの電気代がかからなくなり、無駄なエネルギーを使わず環境にも良いです。また、いやいや使っていた電気機器を気に入ったものに取り替えることで、ほぼ新しく購入した製品は消費エネルギーの少ないものになります。
さらに、スイッチ付きタップを使っているので、待機電力はゼロです。

おかげで以前と比べると電気代はかなり減りました。

大抵の家庭では、機器の充電や待機電力でかなりの電気を使っています。不要なモノ、電気機器を処分することは、財布にも地球にもやさしいことなのです。
エネルギー不足の現代にぴったりの方法ではないでしょうか。

 

モノが少ないことのメリット
#6:自由になる
#5:見本を見せられる
#4:電気を使わない
#3:モノを探さなくてよい
#2:お金がかからない
#1:掃除が楽

モノが少ないことのメリット#3:モノを探さなくてよい

ある調査によると、私たちは探し物に一日に10分ほどを費やしているそうです。

探し物をすると、仕事を中断しなければならなかったり、予定がくるったり、あるいはそれが原因で人とトラブルになったりする場合もあります。

やはり原因は、その探し物をおいて置くべきところに置いていなかったり、他のガラクタに埋まって見つからなかったり、というところにあるようです。

これまで書いてきたように、不要なモノを手放して、持っているモノは在るべき場所に在り、家の中の表面(床面、机面、壁など)には何も置かないというシンプルライフを実行していると、モノを探すのが楽どころか、モノを探すという行為さえ要らなくなります。

まず、モノを置くべきところに置いていないとすぐに気がつきます。何もない表面に何か置き放しだとすぐ分かります。ですから探す必要が在りません。

ガラクタがないので、その中に埋もれることもありません。

私の極端な例ですが、以前膨大な量の本を所有していた時、1つの本やCDを探すのには積み上げられたダンボール箱を下ろすことから始まりました。探しているものがどのダンボール箱の山にあるのか見当をつけて下ろして開けてみます。そこになかったら次のダンボールを開けてみます。運がよいと4箱目くらいで見つかります。運が悪いと数十箱を下ろして開けてみなければなりません。その間に手も服も真っ黒になります。舞い上がったホコリを吸い込みます。腰も痛み始めます。

本やCDを探すのに不便を覚えるたびに、ダンボール箱の中から本やCDを選びなおし棚に並べます。しかし、また次に探すときは同じことの繰り返しです。

現在は、シンプルライフの基本を守り、表面には何も置かないので、探し物は全くしません。

モノが少ないと本当にいいことばかりです。

 

モノが少ないことのメリット
#6:自由になる
#5:見本を見せられる
#4:電気を使わない
#3:モノを探さなくてよい
#2:お金がかからない
#1:掃除が楽

モノが少ないことのメリット#2:お金がかからない

所有するモノを少なくすることでメリットの中で、まずどんな人も挙げるのは、お金がかからないということです。

所有するものが少ないというのは、モノをなるべく増やさない、つまりなるべく買わないということです。モノを買うのにはお金がかかります。その買うのに使うためのお金がそのまま残るのです。

かつての私は、本やスポーツギア、靴や衣類などにお金をかけていました。本代は毎月約20万円、ゴルフセットは何セットも購入し、靴や衣類は数回身につけたら買い替えていた始末です。

今は本代はほぼゼロ、洋書はAmazonのKindle版が1冊数百円くらいで購入できるのでお金もかからず、パソコンに入っているので場所も取らず、ブックオフに売りにいく必要もありません。ゴルフは性に合っていないのできっぱりやめました。今は合気道に励んでいます。靴は普段は黒を一足と茶を一足、トレーニングとサッカー用に一足ずつ、これらを大事に履いています。衣類は一年を通して、ズボンが4着、半袖シャツが5着、長袖シャツが4着、上着(ダウンも含めて)5着ほどです。仕事もプライベートもデートも飲み会も買い物も、どんな時でも全て同じものを着ています。かつて使っていたお金がかからないので、本当に助かります。

また、モノが多くあると、それを管理したり維持するためのお金がかかります。

例えば自動車を所有していると、保険や税金、駐車場代やガソリン代などがかかりますが、2台以上持っている人が1台にするだけでも、かなりのお金が節約できます。

衣類はクリーニングが必要なものはクリーニング代がかかります。

最近ではモノを保管するためのレンタル倉庫を借りている人も多いでしょう。レンタル倉庫は毎月5000円とかあるいは1万円以上かかります。モノを少なくするだけで、これらの余計なお金がかからずに手元に残るのです。

パソコンを1台持っているだけで周辺機器やそれを使うための電気代やインターネットへの接続料などがかかります。

モノというのは、それを買うお金、維持費や管理費、使用料や処分料などがかかるのです。モノを減らすとそのものに伴った余計なお金がかからず、その分お金が貯まることになるのです。貯まったお金はより重要なものに使うこともできます。

考えてみれば単純なことなのですが、自分はお金が貯まらないと思っている人がいたら、自分が不要なものを持っていないか、それにどのくらいのお金がかかっているのかを検証してみてください。モノを少なくすることが、どれだけお金を節約できるかが分かるでしょう。

 

モノが少ないことのメリット
#6:自由になる
#5:見本を見せられる
#4:電気を使わない
#3:モノを探さなくてよい
#2:お金がかからない
#1:掃除が楽

モノが少ないことのメリット#1:掃除が楽

整理術や片付け術などでは必ず言われていることですが、不要なモノを手放して床や机などの平面からモノがなくなると、掃除が本当に楽になります。

モノがあると、例えば掃除機をかけるにしても、そのモノを移動して掃除をしなければなりません。またモノ自体も別個に掃除しなければなりません。掃除の後には再びもとの位置に戻す手間もかかります。
私の場合は、以前部屋がモノで溢れかえっていた時、まず掃除さえしませんでした。掃除をすると恐ろしく気が滅入るからです。本が詰まったホコリだらけのダンボールの間には掃除機のヘッドが入らないので、掃除をあきらめるか、重いダンボールを一つずつ下ろし移動してから掃除するしかありません。本が詰まったダンボールはとても重いのです。15キロとか20キロ、ダンボールによってはそれ以上の重さです。これを何十個も移動したらかならず腰を痛めます。

タンスや机の上などは、小さな置物や香水、ビタミン剤やカップなどで一杯で、それを移動しないと掃除などできません。本棚の上には使わない袋類やバッグなどが覆い被さり、触れると落ちてきそうなので触ることさえできませんでした。

したがって、私が掃除をするのは、ひどいときは大晦日に1回と、汚くて我慢ができなくなる頃に1回の、合計2回くらいしかしませんでした。普通の掃除に何時間もかかるので全くやる気が起きませんでした。当時、親しい友人からは、私の部屋に入ると靴下が真っ黒になるからスリッパを出してくれと言われたり、他人が部屋に入った途端くしゃみをしだすほどでした。

今では、掃除機をかけるのは2分で終わります。簡単に終わるので家にいられる時はほとんど毎日掃除しています。床や机や棚の上には何も置いていないので、モノを移動する必要もありません。ウェーブ ハンディワイパーで一拭きです(^^)。

 

人それぞれ持っているモノや収納の仕方は異なるでしょうが、やはりモノの量が多いと掃除が大変です。モノが少ないと掃除が楽になり、掃除ももっと行き届いたものになります。また掃除の時間が減るので、より大切なことに時間をかけることができます。
モノが少ないと本当に楽です。

私はこれを身をもって体験しました。