7つの感謝の解説(7)

「7.人に何かをしてあげたら感謝しましょう。」

何かをしてもらう、例えば、席を譲ってもらう、荷物を運んでもらう、道を教えてもらう、商品を買ってもらう、褒めてもらう、プレゼントをもらう、などをしてもらった時に感謝を想起するのは簡単で在るかもしれません。
しかし逆の行為、自分が、席を譲ってあげる、荷物を運んであげる、道を教えてあげる、商品を買う、褒めてあげる、プレゼントをあげる、などをした時に感謝をするのです。

人に何かをしてあげるということは、自分の感謝を表現する貴重な機会なのです。人に何かを「させて頂いている」といったほうが良いでしょう。何かをしてあげるためには、してもらう存在が必要です。
そのしてもらう相手や対象の存在に感謝するのは自然なことなのです。

親切をするには、親切にされる人が必要です。医者になるには、病人がいなければなりません。医療行為をさせてもらえる人がいなければ、医者がする行為はないのです。
学校などでの先生の行為は生徒の存在に支えられ、席を譲る行為は譲られる人の存在に支えられているのです。

あらゆる行為がその行為の対象の存在に支えられているのです。このことを知ると今後はできるだけ多くの機会に、「〜をさせて頂いてありがとうございます」と想起することでしょう。「私」という存在が「私たち」というより大きな存在になるでしょう。私たちという言葉さえ調和の中に消え去り、世界との一体感だけとなるでしょう。全ての存在が自身の最大の可能性を実現し、輝きだすでしょう。

7つの感謝。何度も読んで下さいね。
読むたびに何か新しいものに光を当てるでしょう。

読んでいただいて、ありがとうございます。

7つの感謝の解説(6)

「6.人に何かをしてもらったら感謝しましょう。」

人に何かをしてもらった時、それが近しい人ほど感謝を現わすのが難しいようです。
それは、やはりそのしてもらっている行為に慣れてしまっているからだと考えられます。当たり前だと思ってしまっているのです。
生きていること自体がとてつもなく大きな感謝の対象であるのですから、プラスアルファ何かをしてもらうということはそれ以上の感謝の対象なのです。

命を授かった上に、他人に何かをしてもらう。どれだけありがたいことでしょう。
私たちは生まれた時には一人では助けなしでは生きられない存在でした。生まれた最初から何かをしてもらって生きているのです。
自分で何かをできるようになったのも、自分以外の人に助けられた結果なのです。

今ここがいつでも生きるスタート地点だと考えると、これから生きていくのにずっと人に何かをしてもらうことでしょう。
その基本的な感謝は、私たちを生命の基本に立ち返らせてくれます。

人に何かをしてもらう時に感謝をすると、
生まれてから今まで、自分一人で生きてきたのではないのだ。ずっと何か自分以外のものに助けられて生きてきたのだ。
そういう思いが心を満たします。

感謝に在る時、私たちはあらゆる存在と結びつき、調和の中で自神を持って生きていることでしょう。
新しい時代には,皆がそう在ることでしょう。

今ここ感謝ですね。
有り難いことです。

何かをしてもらうという範囲を広げると、感謝は一層広がります。
それは次の(7)で。

ありがとうございます。

7つの感謝の解説(5)

「5.使っているものに感謝しましょう。」

使っているものの最初に来るのは、自分の身体ですね。
生まれてきた時に最初に使いはじめ、死ぬまで使わせてもらう身体は、最初に感謝の対象になります。
自分の身体に感謝すると、身体はいかに活動するのか、いかに休むのか、いかに食事を取るのか、などを自然に伝えてくれます。
それに調和しないと身体に不調をきたします。
身体は私たちが調和の中に生き、自神を現わすように最大限に助けてくれるのです。

自分の身体と同様、使わしてもらっている全てのものが、感謝に答えます。
日常生活で使う様々なもの、住んでいる住居や使っている家具、衣服やパソコン、歯ブラシやトイレ、ペンやテレビ、車や自転車、帽子や靴、花瓶やライト、メガネやカップ、その他仕事で使っている様々なもの。

どんな小さなものも、私たちの生きる手伝いをしてくれています。私たちの世界を結びつけてくれています。
使っているもの一つ一つに感謝すると、行為そのものがものに伝わり、そのものを大切に使い、大切にすればするほど感謝も深くなります。そして、使っているものに関係している人やものにまで感謝が広がっていきます。
そして、その物、物体だと思っているものは、生命その物であり、意志を持って反応してくるのです。

まずは、いつも使っているもの、手に触れたものに感謝してみてください。
徐々に、私たちが見えるもの見えないもの、あらゆるものに支えられていることに気が付くでしょう。
そして、そこにあるのは喜び、感謝だけになるでしょう。
調和に生きることになるでしょう。

今日もいろいろなことに気付かされました。

ありがとうございます。

7つの感謝の解説(4)

「4.食事に感謝しましょう。」

食事と言うと、食事を用意する時、食べる時、食べ終わった時、後片付けをする時、全ての食事に関する行為が想像されます。

買い物に行き食材を買いますが、私たちの食卓に様々な食材がそろうまでに無数の人が関わっています。もし自給自足なら何年も掛かりかねないような過程です。有り難いことです。

食事を作る人は、おいしく食べてもらおうと愛情を込め、いろいろな工夫を凝らします。有り難いことです。
食事をする時は「頂きます」と言い、その味を楽しみ、その食事の間は会話を楽しみ、お互いの理解を深めます。その食べたものが体の一部になり、私たちの栄養と力になります。有り難いことです。

食事には食器を使います。それらを作ってくれた人や資源にも感謝の気持ちが起こります。有り難いことです。
食べた後に「御馳走さま」と言い、食器を片づけ洗います。
食器を洗いながら感謝が起こります。本当に有り難いことです。

食事の時間というのは、自分を維持していくれている食物に感謝し、家族との結びつきに感謝し、それに関わる全ての存在に感謝する時間です。
その感謝は、食事に携わった人はもちろん、食料を生み出す地球と太陽にまで届くでしょう。

食事に感謝することは、自分を維持してくれる存在と、自分を生み出した存在に感謝することになります。
「いただきます」、「ごちそうさまでした」。
これらは感謝の言葉です。
作ってくれた人や存在などに対する感謝だけでなく、私たちの体を維持するために食事として命を与えてくれた植物や動物に対する感謝の言葉なのです。
それが分かると、大切に大切に食事をするようになるでしょう。

食事は生命の分かち合いなのです。生命に感謝することなのです。

今日もおいしく食事を頂きました。

本当に、ありがとうございます。

7つの感謝の解説(3)

「3.夜、寝る時に、今日一日生きていたことに感謝しましょう。」

寝る時というのは、言わば、その日の私たちが終わる時でしょう。
その日に起こったことや感じたことを記憶に留めています。
今ここ感謝から遠ざかった時間もあるでしょう。怒りに我を忘れた瞬間もあるでしょう。
楽しかった時間、つらかった時間、すべての瞬間を受け止め、感謝するのです。その様々なことがあった一日を生きていたことに感謝するのです。
生きていたことに感謝するのは、起きたことや感じたことに左右されません。生きていることへの感謝は、あらゆる感謝の原点に戻ることができるのです。

その原点から、その日に起こった全ての出来事に感謝の念が湧いてくるでしょう。
生きているからこそ経験できたんだ、と。
あんなことにもこんなことにも有り難う、あの人にもこの人にも有り難う、と。

寝る時、その一日の心が終わる時、その最後の瞬間に生きていることへの感謝に在ると、一日の全ての記憶が感謝の中に溶かされるのです。
また、その感謝は睡眠中に心と体を満たし、それらを本来の調和の中に戻るように作用するのです。

毎日、一日を終える時、「ありがとうございます」と心と体に響かせてください。
私たちから太陽の輝きが放たれているのに気が付くでしょう。

今日も一日、寝るその瞬間まで、
ありがとうございます。

7つの感謝の解説(2)

「2.朝、目が覚めたら、生きていることに感謝しましょう。」

朝、目が覚めたときは、意識のスタートです。
昨日まで感謝に生きられていなくても、目が覚めたら感謝の意識を新しくスタートできるのです。
それは新しい生を始めることです。今ここ感謝を生き始めることです。

生きるのを始めた最初にできることは、生きていることに感謝することです。その日の生を感謝で始めると、その日の全てが感謝に結びつき、調和と喜びの中で生きるでしょう。

生きているだけで有り難いということを知っていると全てが調和の中に在るように、一日を感謝で始めるとその日は調和の中に在ります。
今日もこの体と意識に新しい生命を受けたことを有り難いことと受け止めると、この体と意識を使ってどんなお礼をしようかと思います。
生命そのものに対して、どんな思いでお礼をしようか、どんな行動で感謝を表そうか、心からそう思うでしょう。
そして、そう在り、そう想い、そう生きることでしょう。

朝、目が覚め、生きていることに感謝すると、心も体も調和の中に戻り、自信(自神)出てくるでしょう。
すべてを受け止めて生きることができるでしょう。

今日も目が覚め生きていることに感謝します。
今ここで感謝を表現できることに感謝します。

ありがとうございます。

7つの感謝の解説(1)

感謝の7つの方法についての簡単な解説をしてみましょう。

「1.地球と太陽に、気が付く度に感謝しましょう。」

考えてみれば当たり前なのですが、私たちの体はその全てを地球と太陽から頂いています。

地球を構成している物質が、鉱物、植物、動物、様々な存在に変化し、また私たちの肉体になり、そしてまた循環します。
地球がこの見える物体である私たちの体の元です。

太陽は、その地球を照らしエネルギーを送り、その上に生きている生命を育み、直接間接に私たちの体のエネルギーを生み出します。
地球に太陽に感謝しその気持ちを現わすことは、私たちが地球と太陽との繋がりを強め、本来の在り方を取り戻すことになるのです。
それは生む力、育む力です。

私たちが地球と太陽に感謝する時、私たちは真に地球と太陽との結びつきを取り戻します。
地球と太陽への感謝で、私たちの本来の在り方を全て思いだすことでしょう。

今日も太陽と地球に感謝します。

ありがとうございます。

7つの感謝

感謝

過去の私たちは、自分の存在というものを限定的にとらえ過ぎていたために、全体の中の自分というものを忘れ、個という観点から行動するようになってしまいました。
個は全体が自分と同じものであることを忘れ、生かされていることも忘れ、所有し、排除し、分離を進めた結果、喧嘩や戦争、環境破壊や精神的崩壊が生まれました。
自分(あるいは在る閉じられた世界)だけを生かそうとした結果が自分の首を絞めていることに気が付いたのです。
そして、新しい時代になり、私たちは全体の中で生きているのに再び気が付き、周囲に感謝し自神を輝かす道を選んでいます。
しかし、まだその中でどうやって生きていいのか分からないと思っている人が多いようです。
「今ここ感謝」に、いつでもどこでも在るといいのですが、すぐに「今ここ感謝」自体が何なのかが分からなくなり、過去の価値観に戻ってしまうようです。

そこで、どうしていいか分からない人のための「今ここ感謝」に在るための提案です。

—感謝の7つの方法—
*感謝をする時は笑顔で「ありがとうございます」と(言葉であるいは心の中で)言いましょう。

1.地球と太陽に、気が付く度に感謝しましょう。
2.朝、目が覚めたら、生きていることに感謝しましょう。
3.夜、寝る時に、今日一日生きていたことに感謝しましょう。
4.食事に感謝しましょう。
5.使っているものに感謝しましょう。
6.人に何かをしてもらったら感謝しましょう。
7.人に何かをしてあげたら感謝しましょう。

細かい方法は自分で考え工夫してみてください。
感謝の方法を探すことほど楽しいものはありません。(^^)
ぜひ、実行してください。
自と他が調和し、自神が輝きだします。

ありがとうございます。

7つの感謝

7つの感謝の解説(1)
7つの感謝の解説(2)
7つの感謝の解説(3)
7つの感謝の解説(4)
7つの感謝の解説(5)
7つの感謝の解説(6)
7つの感謝の解説(7)

形にとらわれない

私たちは往々にして、先人達が築いた物事、歴史、慣習、伝統にとらわれますが、「今ここ」に在るには、その形にとらわれずに、自身の精一杯の心を込めて在ることなのです。

瞑想をしたり、断食をしたり、お祈りをしたり、参拝したり、写経をしたり、ヒーリングをしたり、したいことはやってみてもよいでしょう。しかし、どんなことをしていても、問題になるのは「今ここ」に在るのかということなのです。

行っていることに良い悪いはありません。それをどういう在り方で行っているのかが問題なのです。
喜びをもって行っているでしょうか。愛を込めて行っているでしょうか。嫌々行っているでしょうか。義務感で行っているでしょうか。

そのことをやりたいとかやりたくないとか関係なく、ただ「今ここ」として在る、だけなのです。

好き嫌いを越えてしまいましょう。自分に向かってきたものは受け止め愛を持って行うことです。「今ここ」に在るしかないのですから、今ここに在るどんなことも、私たちが受け止めるために在るものなのです。

形にとらわれず、自分の心を磨くことを考えていれば、すべての物事が宇宙に祝福されたものだと分かるでしょう。

ありがとうございます。

感謝が進むと

感謝が進むと、自然と、思い、言葉、動作が美しくなってきます。一言一句、一挙手一投足が意識されたものになり、すべての動作が、愛がこもり美しく輝いたものになります。座る姿、立ち姿、手を伸ばす動作、人に触れるときなど、愛がその対象物に伝わります。椅子に座るなら椅子に愛が伝わり、コップを持つならコップに愛が伝わり、人の肩をポンと叩くときはその人に愛が伝わります。

最高の芸術もそのようなものだと感じます。

神々しい、という言葉で表されるようなことなのでしょうか。
すべての状況は鏡(カガミ)。そこから我(ガ)を取ると(神)カミになるように、自分が自分がという我を取り除いていくと、最後に神が現れるのでしょう。

身の回りの掃除、こころの掃除で我を無くすのが、自分の中の神を現わす唯一の方法なのでしょう。

ありがとうございます。