何も必要なものはなく、何にでもアクセスできる、と分かると、何かを所有するときにはできるだけ良いもの、質の良いもの、自分がワクワクするようなモノを選ぶようになります。より大切にするようになります。
そのことを理解するきっかけになったのが『人生がときめく片づけの魔法』(近藤麻里恵)という本でした。この本と『新・片づけ術「断捨離」』(やましたひでこ)の2冊がお勧めです。日本の書籍ではこの2冊を読めば十分なほどです。
例えば私の場合、コーヒーを飲む時のマグカップをいくつも日替わりで使っていたのですが、それを全て処分し、真っ白な一番お気に入りのカップを毎回使っています。予備のカップは一つもありません。
また文房具が大好きなので、いろいろなものを集めて使っていましたが、全て処分し、ペンは数百本ほど使っていたのが、WATERMANのボールペンとシャープペン、3色ボールペンだけを使うようになりました。ノートもバインダーノートや大学ノート、リングノートなど様々な種類とサイズのものを使っていたのですが、今はMOLESKINEのノートだけを使っています。
パソコンはDELL製のタワー型のパソコンとノートパソコン3台、その他プリンタや外付けハードディスクなどの周辺機器をいくつも使っていたのを(配線がぐちゃぐちゃになります)、今はMacBook ProとiPad2 、ベースステーションとしてTime Capsule 2T 、スピーカーにはCreative製のもの使い、全てWi-FiとBluetoothでつながりスッキリとしています(シンプルライフを目指す人のパソコンにはMacがお勧めです)。
これらはほんの一例ですが、その他、衣服や靴、道具や寝具、所有しているもの、あるいは使っているものは、自分との生きた関係をもっていることに気がつき、本当に気に入ったものワクワクするものだけを買うようになりました。ただ欲しいから買うのではなく、本当にそのモノを大切な友達のような関係が持てるのかが、購入時の判断基準になりました。
ここまでくるのには本当に長い時間がかかっています。少数の大切なものに囲まれるまでに、おびただしい量のモノを買い、捨てることを繰り返しました。買ったり捨てたりという実際の行為を通して初めて、自分が何が好きなのか、自分とはどんな人間か、というのが分かってきたのです。
To be continued.
My Journey
Day 10 : そして、調和
Day 9 : 他人のガラクタ
Day 8 : ミニマリスト Minimalist
Day 7 : 自分とモノとの関係
Day 6 : モノには戻る場所がある
Day 5 : モノとの生きた関係
Day 4 : 必要なものはない
Day 3 : ようやく部屋に空間が
Day 2 : 本、本、本
Day 1 : 部屋の乱れは心の乱れ