人によって、集めているものやこだわっているものは異なりますが、私の場合は一番の執着が本に対してだったので、本を手放すことができると他のモノを手放すのは簡単なことでした。未だに手放していなかった価値があると思っていたもの、例えば、高価な装飾品やパソコンやオーディオ類、比較的高価な衣服や靴、ゴルフクラブセットや自転車、様々なモノを手放しました。物置の部屋からはモノがなくなりました。
部屋の乱れは心の乱れ、と最初に書きましたが、実は自分の心の在り方は、モノとの関係だけでなく、人との関係、そしてその他の生活や行動の全てに現れているのですね。
あまり関心を持っていないものを所有しているというのは、自分自身も今ここを真剣に生きていないことを反映しているのです。そういう時は毎日が何となく終わったという気持ちで過ごしていることでしょう。
モノが少なくなり、使っているモノに自分の関心が向けられるようになると、今度は普段使っているモノでも、本当に気に入って使っているモノが少ないことに気がつきました。使えるならどれでも良いや、という感覚で買ってしまったモノがとても多かったのです。例えば歯磨き粉は泡立っていれば良いくらいにしか思っていませんでしたので、毎回違ったもの(たいていドラッグストアでセールで売っていたもの)を使っていました。今は効能などを調べ、良さそうなものを使ってみては失敗して、試してみてはやめて、今では本当に気に入ったものを使っています。水を持ち運ぶのに以前はペットボトルを使っていたのですが、今では耐久性、耐熱性に優れたボトルを買い、それを大切に使っています。自動車も乗れれば良いやと、近所の洗車サービスがある近所のガソリンスタンドに行く時だけ洗車をし、車内は一度も掃除をしたことがありませんでした(いや買ってから一ヶ月目に一度だけありました)。今は洗車機ではなく、自分の手で洗車しワックスをかけています。その他所有している細かなモノについても、大切に管理し使っています。
こうして、持っているモノとの関係を見直し、本当に良い関係のモノだけを残して、それを大切に使い管理し、関係の薄いものは手放すということを、繰り返し繰り返し行ってきたのです。これは今でも続いています。自分が成長し変わるとモノとの関係も変わってくるからです。
To be continued.